決して近くない、レンソイス・マラニェンセス国立公園

ある限られた季節になると真っ白なシーツを広げたような砂丘に突如姿を現す絶景。
エメラルドグリーンのラグーンの数々が真っ白な砂丘にどこから湧き出てくるのか、なぜこんなに美しい模様ができあがるのか。レンソイス砂丘は私達を自然界が起こす感動の世界へといざなってくれます。

ブラジルの北東部に位置するマラニョン州の州都サンルイスから陸路で約280㌔東南に向かった場所にあり、1981年に国立公園に指定された東京都23区の2倍強(155000ha)ある全長約100㌔、最大幅25㌔の広大な公園です。

公園の殆どが砂丘地帯となっており、雨季に内陸部に降った雨が地下水源に溜まり、許容量を越えた雨水が地下から海岸線の比較的低地に位置する砂丘地帯に染み出すことで無数の湖を砂丘地帯に形成しています。
今では日本はもとより世界中から観光客が集まるようになりました。


ブラジル国内、されどはるばる●時間。

秘境といわれるにはそう簡単に到着できる場所ではありません!
サンパウロからサンルイスまで約5時間、そして更に、サンルイスからはるばる車で約260キロ、約3.5時間かけてようやく到着です!
すぐには行けない距離だからこそ、いざたどり着いた時の喜びと感動は大きいのかもしれません。

6月~9月のみの特別饗宴!!

そしてなによりレンソイスの一番の魅力は6~9月の約3ヶ月という本当に限られた期間だけ見せてくれる姿です。
普段は真っ白なシーツが敷き詰められた砂丘のあちこちに、現れた碧いラグーンが描かれる景色は幻想そのものです。
雨と砂丘の饗宴によって生まれる景色はまさにコピーのできない限定アートそのもの!
旬の時期に旬の旅をおすすめしている私達WECの絶対オススメデスティネーションです!

真っ白な砂丘の正体は「砂じゃない!?」

レンソイス・マラニェンセスを直訳すると 『マラニョンのシーツ』という訳になるでしょうか?
その真っ白な砂丘、砂の正体は砂ではなく石英の粒。
レンソイス砂丘から約100㌔ほど南へ行ったところにマラニョンとピアウイ州を隔てるパラナイバ川があります。川床は石英が豊富で何万年にも渡って少しずつ泥とともに削られていった石英が大西洋に流れ出し、沿岸流に乗って運ばれていく間に泥は海水に溶け石英だけが海岸線に堆積していきます。 堆積した細かい石英は強烈な風に運ばれ現在の砂丘へと姿を変えて行ったと言われています。

雨水なのに蒼いアズール湖

さらさらと足元を流れる砂を踏みしめ砂丘を登りきった先に現れる真っ蒼な湖!レンソイス砂丘の中でもLago azul(青)と名づけられている湖は美しい輝きをはなっています!
砂丘のくぼ地に溜まった雨水がいったい何故あんなにエメラルド色に輝くのでしょうか?
諸説様々ありますが、これまでいろんな現地ガイドや地元の人に聞いた話を総合するとカギは丸く削られた石英にあるのではないか?と想像してます。

細かい石英の一粒一粒は丸く削られており、湖底からでも太陽光線で乱反射するだけでなく空の青さを映し出しています。そして湖の底を薄っすらと覆う緑色の藻も一役買ってるというのが有力ではないかと思っています。それが証拠に晴天の時と曇り空の時の反射具合、エメラルド色は随分と異なっています。

It's a Miracle!! 魚がみずたまりで生息!?

ペイシェ湖(魚の湖)、その名の通り魚が生息している湖です!
湖の浅瀬に入ると小さな魚が無数に泳いでます。
このお魚さん、乾季が近づいてくると何と湖底に潜ってしまい身の回りを粘液で包んでしまい次の雨季が来るまで冬眠してしまうというスゴ技の持主なのです。
湖の中ほどには20~30センチほどに成長したおおきな魚もいて「水が干上がったら彼らはいったいどこへ行くの?」…イリュージョン!?そんな 摩訶不思議な生態から「世界不思議発見」のネタにも使われました!

タイルの壁が美しい世界遺産の港町サン・ルイス

1997年に旧市街がユネスコ世界文化遺産に登録され、サン・マルコス湾とアハイアル湾に挟まれたサン・ルイス島に位置するマラニョン州の州都。
ブラジルが発見された1500年から100年後に町作りが始まったサン・ルイス。その旧市街には現在もなお当時の佇まいが旧市街地区に残されています。
原住インディオ“トゥピナンバ族”は“Upaon-Acu(大きな島)”と名づけていました。
サンタカタリーナ州のフロリアノポリス、エスピリト・サント州のビトリアとここサン・ルイスが島に州都を構えています。
1612年にフランス人が上陸し、当時のフランス王ルイ13世と聖人ルイ9世にちなんで“サン・ルイ”という名の砦を築きましたが1615年にポルトガル人が侵略、 そして1641年にはオランダ人が侵略し1645年迄支配した後、再びポルトガルの支配が始まった歴史を持っています。
町を歩けば、建物や信号機に至るまでヨーロッパから持ち込まれた青い装飾のタイルを目にすることができ、その当時の面影を色濃く残しています。
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